2つのアロマの違い①精油の選び方

前回のコラムでは、2種類のアロマテラピーがあることをお話ししました。

 

詳しくはこちらをご覧くださいね。

1.メディカルアロマって?

 

 

これから2つのアロマテラピーの違いをお伝えしていきますね。

 

今回は「精油の選び方」についてです。

わたしは、いちばんの違いはこの「精油の選び方」だと思っています。

 

区別しやすくするために、このコラムでは、日本で一般的に知られているアロマテラピー(香りを楽しむ)を「イギリス式」と呼びます。

(イギリスから日本に伝わってきたアロマテラピー)

香りで選ぶときは「好き」を大切に


イギリス式では、「香り」から精油を選びます。

そしてメディカルアロマでは、「成分」から精油を選んでいます。

 

これだけだと、よくわからないですよね。

例をあげてお話しするので安心してくださいね。

 

 

たとえば「眠れない」という悩みがある場合、アロマテラピーでどうアプローチするか。

 

イギリス式アロマだと

ラベンダー、オレンジ、ベルガモット、カモマイルローマン、ジャスミンなど。

「リラックス系」と言われている精油でしょう。

 

たしかにこれらの精油には、リラックス作用のある成分も含まれています。

だけど、香りのアロマテラピーでいちばん大切なのは、「その精油の香りを嗅いでどう感じるか。」

 

ラベンダーの香りがキライな人は、寝るときに嗅ぎたくないですよね。

きっとよけいに眠れなくなっちゃいます。

だから、眠れない時に選ぶ精油は、「その人がリラックスを感じる香り」というのがベストだとわたしは思っています。

 

香りで選ばないメディカルアロマ


メディカルアロマでは、「芳香分子(ここではわかりやすく成分と呼びます)」から精油を選びます。

 

精油の成分にはいろいろな作用があって、

「作用から成分を選び、その成分を多く含む精油を選ぶ」

という流れになります。

 

 

今回の「眠れない」だと、最初に「ラベンサラ」という精油を選びます。

ラベンサラの「αテルピネオール」には「催眠作用」があるのです。

 

眠れない →催眠作用が必要 →αテルピネオールに催眠作用がある →これを多く含むのはラベンサラ。

 

メディカルアロマの場合は、こんな順番で精油を選んでいくのですね。

実際には、カウンセリングでクライアントさんの体質、症状、生活習慣、肌質なども考えて、ベストな精油を選ぶので、これは基本的な考え方と思ってくださいね。

 

 

この精油の香りは、ユーカリのようなスッキリした香り。

香りで選んだら、まず選択されることはない精油です。

 

使う人がこの香りを受け入れられないほど嫌いなら、他の精油にチェンジしますが、基本的には「香りの好き・嫌い」では選ばないのがメディカルアロマです。

 

まったく違う考え方ですよね。

 

次回も2つのアロマテラピーの違いについてお話ししますね。

お楽しみに♪